[JAN-JAN VAN ESSCHE / COLLECTION#14 – PRĀNA]
‘JAN-JAN VAN ESSCHE’ 24年春夏シーズンのテーマである「PRĀNA」は、サンスクリット語で「生命の息吹」という意味。
一般的には、ヨガやヒンドゥー哲学で用いられ、人が生きていくために必要な生命エネルギーを、呼吸などを通じて身体や精神を浄化し、活性化する力として捉えられています。
「立ち止まり、静かに呼吸に集中し、より明確な心と新鮮なエネルギーで前進するための瞬間」
その感情やメッセージをこのコレクションの生地や色、そして、デザインとして表現しています。

 

COLLECTION#14 – PRĀNA において重要な素材(生地)はいくつかあるが、なかでも今シーズン私たちが特に気に入っている”Vintage Striped”なるものにスポットをあてご紹介いたします。

”Vintage Striped”と言っても実際にはヴィンテージではなく、日本の古い生地を参考にオリジナルで制作した生地である。それはまるで幾年もの時を経てきたかのような古布特有の素朴な表情をもち、得も言われぬノスタルジックな空気感が漂っています。
デザイナーのヤンヤンは、同生地についてコレクションにいくつかの土台を与えるカウンターウェイトとして機能すると言います。着る者を尊重し、ストレスのないリラックスした着心地とシルエットを生み出すためにCOLLECTION#14 – PRĀNAでは、意識的に軽やかな生地を多用しています。そこで、地に根ざした土台を担うべくものとして、この生地を取り入れたのです。しかしながら、土台いえど、オーガニックコットンで織り上げたそれは、柔らかく、とても心地の良い生地でもあります。

 

【JAN-JAN VAN ESSCHE】
WIDE CUT KIMONO / KIMONO#14

モデル(身長180cm / 体重70kg Sサイズ着用)

言わずもがな、日本の着物より着想を得た”JAN-JAN VAN ESSCHE”を象徴するアイテムです。
ダイナミックなカッティングにより生み出されるドレープと、この度の生地とのマッチングが実に秀逸。また、着物がベースながら、両サイドにはシームポケットが備え付けられ実用性もしっかりと考えられています。フロントを開けてラフに羽織るも良し、ウエストの紐を結び、着物の前合わせのような表情を作るも良しといった様々な着方のアレンジが楽しめます。ローブのような、和の着物のような、はたまた異国の民族衣装のような・・・。

 

【JAN-JAN VAN ESSCHE】
LOOSE DRESS SHIRT / SHIRT#100

モデル(身長180cm / 体重70kg Mサイズ着用)

ドロップしたショルダーラインや、たっぷりとした身頃のバランスといったリラックスシルエットではあるが、”JAN-JAN VAN ESSCHE”の中においてはドレスに位置するシンプルなシャツ。KIMONO#14同様、フロントを開けてラフに羽織るライトアウターとしても重宝します。

 

【JAN-JAN VAN ESSCHE】
LOOSE FIT LOW CROTCH TROUSERS / TROUSERS#80

モデル(身長180cm / 体重70kg Mサイズ着用)

前後とも、左右の身頃が腰回りで重なり合い、股下にはマチ、インシームには前身頃と後身頃をつなぐパネルが一枚組み込まれた”JAN-JAN VAN ESSCHE”らしい、ユニークかつテクニカルなパターンワーク。これにより、足の可動域が広がり、リラックスした履き心地を生み出します。また、マチによって生まれた生地のたまり具合、バックスタイルのこれが妙に可愛らしく、スタイル全体の力を抜く役目も担っているのです。

 

【JAN-JAN VAN ESSCHE】
TSUNO BUKURO STYLE BAG / BAG#35

モデル(身長180cm / 体重70kg)

日本に古くからある道具の一つ「つの袋」。長方形の布を折り紙のように畳んで縫製し作られるそれは、ヤンヤンが生み出すパターンにも通じるものがあるように思う。一枚の布から作られているため、非常に畳みやすく、バッグインバッグとしてメインとなるバッグへの収納が手軽にできるのが良い。

 

COLLECTION#14 – PRĀNAでは、ヒンドゥー哲学やヨガの概念である「プラーナ」をテーマに置き、呼吸を通じて身体や精神を浄化し、活性化するといった力を洋服に落とし込み、その感情や伝えたいメッセージを表現しています。

 

全ての方に、心の安らぎとエネルギーを感じていただければ幸いです。

 

 

 

 

イソムラ

Posted by:chikaramachi lab.