“意図しないデザインを創出する”といったテーマにより展開されていた24SSシーズン。各制約を設け、それぞれの項目に沿って制作をしていくという中で一つの項目、”公園で拾った木の枝、海で拾った流木”によってパターンを引いたというアイテム。
通常であれば真っ直ぐ引かれるサイドシームや袖付けの縫製ですが、そこに枝、ないしは流木を置き、それのアウトラインをそのままパターンとしてしまうというもの。
これを聞いただけでは「?」を浮かべてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
プロセスやシーズンコンセプトにもこだわり、到達した完成形と本来のコートの持つ機能的な部分や見る人に与える印象のバランスが取れた、とてもかっこいいコートです。
それではじっくりご紹介します。
24-TRENCH COAT-BLANCH PATTERN-CITY & SEA / 24-TC-bp (c&s)
Color : Brown
Price: ¥126,500(tax inclouded)
背面は、置かれた木の枝に沿ってとられたダーツよって生まれる自然な立体感が見てとれます。
流木の曲線に沿ってとられたうねった袖付けの縫製ライン。
同じくうねったサイドシーム。
内側に箱ひだを備えたインバーテッドプリーツ。
通常トレンチコートはロング丈のものが多く、脚の動きの妨げにならないように裾を拡げるプリーツです。
コートのインナーに着たジャケットのポケットにもそのままアクセスしやすいよう、
貫通式ポケットに。
サイズ1、2では着丈が5センチ変わりますのでそれぞれのサイズで着用しました。
こちらはサイズ1を着用。
このコートの一つの特徴であるショートレングスの丈感を活かして。
感覚的にはショートブルゾンなイメージでスタイリングしました。
KIJIMA TAKAYUKI
MELTON 6PANEL CAP / E-020B
A MACHINE
24-UNLESS FUNCTION SWEATER
GR10K
WOOL CLOTH SKIRT
SALOMON SNEAKERS
ACS PRO GTX / 475998
こちらはサイズ2を着用。
細身のパンツを合わせて着丈の長さを強調してみました。それでも”トレンチコート”にしては十分短い丈感。
お分かりいただけますでしょうか、冒頭でも触れた背面のダーツはベルトを絞った時に自然なシワの元となり、自然な立体感が生まれるのです。
風が吹く日なんかは襟を立てても良いかもしれません。尖った襟もとてもクール!
KIJIMA TAKAYUKI
FELT POINTED BACK HAT / 242915
TSTS
2 GINGHAM SHIRT
AURALEE
BABY CASHMERE KNIT P/O
NICENESS
ROEBUCK サイクルトラウザー
いかがでしたでしょうか。
このコートは”トレンチコートの概念を壊した”とも違い、”全くの新しいトレンチコート”とも違うA MACHINEらしい塩梅でアレンジされたもの。
トレンチコートに抱いていたクラシカルな印象と現代のデザイナーズブランドに求められる新しさのバランスがすごく良いんです。。。
ここ最近さらに気温が下がり、秋冬アイテムのでもでも本格的にアウターが活躍する嬉しいシーズンとなりましたね。
この秋一押しのコート、是非店頭へご覧にいらしてください!
お待ちしております。
サカニシ