‟めっちゃいい”
袖を通し、鏡の前に立った瞬間の心の内を、そこに映る自分の顔で再認識する。
着ているのはハズバンズのカーコート。
HUSBANDS
CAR COAT
Wool & Polyester Broken Weave

ブラック、ベージュ、ブラウンといった普遍的な色の糸で織られた、程よく粗野感のあるブロークンツイード。
しっかりと防寒を期待できる質感ながらも、ごわつきがなくドレープのあるバランスの良い生地。
すっきりとしたラグランスリーブのショルダーライン、背中の高い位置から入ったインバーテッドプリーツ。
寒気の中に暖かなAラインを描く。
カーコートと聞くと車に乗りやすい腰下丈ものをイメージするが、車が屋根も暖房もなく、埃・雨・風、そして危険にさらされる乗り物だったころは、身を守るために革や厚手のツイードの重いロングコートを着ていたらしい。
それが時代の流れとともに着やすい便利なかたちへと姿が変わった。
ほとんど車移動の私も、いつしかロングコートをあまり着なくなった。
お店でもそのようなお客様には「運転もしやすいですよね」となんか言ったりして、ショート丈のアウターをおすすめしたりもしている。
だが、やはりロング丈のコートが持つファッション性や色っぽさは他のアイテムに代え難い。
そのことを忘れていたわけではないけれど、洋服の仕事をしている自分が車に乗りやすいとか便利だとか、そんな理由で着なくなっていたことをこのコートは気づかせてくれた。
同じような理由でロングコートを着ない人もきっといらっしゃると思う。
現代の車は屋根も暖房もある。脱いで助手席で休んでもらっていてもいい。
DECHAMPS
SHEARLING VEST
BOW BAG
HUSBANDS
WESTERN SHIRT – Denim (Stone Washed)
FLARED HIGH-WAISTED JEANS – Denim
LE LYS
7 HOLD TIE
LUTAYS
CITE – LAMBSKIN
今冬はまたロングコートを着よう。
みなさんもいかがですか。
キヨハラ

