UNKRUID – Kelschのご紹介から期間が空いてしまいましたが,ようやく’Denim’シリーズがご紹介できます。その間,何点かが旅立って行きましたが・・・なんとも嬉しい限りです。
UNKRUID側へ生地についてなど,いくつかの質問を投げていて,その回答が届いたというわけです。
UNKRUID
Late Night – woven jacket
Five Pockets – woven trousers
UNKRUID
2023年にベルギー・アントワープで設立されたUNKRUID(アンクルイド)。
そのモノづくりは,シルエットやパターン,生地,そして素材までも徹底的に研究し,それらをデザインへと落とし込んでいくことからはじまる。
なかでも特に強いこだわりを持つのが,生地や素材への探究である。天然素材を用いた生地については、日本をはじめ、ヨーロッパ各地の生産者と協働し,各地の織物工場・職人との対話を何度も重ね,共同研究を通して独自のテキスタイルを開発しています。
伝統的な技術や古い織機に敬意を払いながらも,過去の技法を単になぞるのではなく,現代の感覚へと置き換えることを目指しています。
また、UNKRIUIDの生地研究において重要なテーマのひとつが,着用や洗濯を重ねることで生地がどのように変化していくのかという経年変化(エイジング)が挙げられます。新しい物の状態だけを完成形とするのではなく,時間とともに素材が変化し,着る人の生活や時間の積み重ねによって表情を深めていく。そのプロセスまでも含めて,生地と衣服のあり方を探究しています。
1950年代のアメリカ製セルビッジデニムを再現した「50s denim」。
原料となる繊維の選定から、糸の紡績、染色、織りに至るまで、当時の製法や素材を徹底的にリサーチ。糸に生じる不均一な節やスラブ、インディゴ染めによる経年変化など、ヴィンテージデニムならではの表情を追求しています。
生地は、1950年代初頭から操業を続ける岡山の織布工場にて、ヴィンテージのシャトル織機を用いて製作。約13.5オンスの中肉生地は、ドライなタッチから着用を重ねることで,徐々に柔らかさが増し変化していきます。
仕上げにもこだわり、生地本来の特性を損なわないよう、アトリエで洗いを施すことで、コットンならではの自然な風合いと、さりげないシワ感を引き出しています。UNKRUIDから届いた荷物に添えられていた「Don’t Steam or Iron」という手書きのメモも印象的でした。生地が持つ表情をそのまま楽しんでほしいという、作り手の考え方が伝わってきます。
一般的に11〜12オンス程度が標準とされるデニムに対し、こちらはそれよりもやや厚手の生地。それでいてヘビー過ぎず、穿き心地も申し分ない。しっかりとした生地ならではの質感や穿き応えがあり、着用を重ねることでどのように変化していくのか、育てていく楽しみも感じられる生地です。
ボクシーなシルエットが特徴の「Late Night – woven jacket」。
前身頃は、スタンドカラーへと一体的につながる独特なパターン構造。後ろ脇下には水平にダーツを施し、わずかに膨らみを持たせたシルエットを形成しています。
ラグランスリーブは、肘の内側と袖口にそれぞれダーツを施すことで、袖全体に立体的なフォルムを形成。また、脇の縫い目に沿って配されたポケットは、ループ状の構造を取り入れるなど、細部に至るまで独自の設計が光ります。
生地へのこだわりはもちろんのこと、独創的なパターンワークとダーツを駆使して生み出される、そのカタチ(フォルム)からもUNKRUIDの強い拘りを感じることが出来ます。

UNKRUID
Late Night – woven jacket
Three Points – woven scarf
DENTS
Peccary Leather Touchscreen Gloves – Cashmere Lining
Slopeslow
GOB SWEATER
KHOKI
3D cutting sweat pants
F.LLI Giacometti
U-Tip Shoes – BOX CALF + MERINOS / FG318



ワタリから裾に向かってほんの少しだけテーパードする、ワイドシルエットが印象的な「Five Pockets – woven trousers」。
独立したウエストバンドを設けず、前身頃から後ろ身頃へと一続きに構成された独創的なパターンも特徴の一つです。また、ウエストからカーブを描くように配されたフロントポケットが、デザインに独特の表情を与えています。
さらに、外からは見えないディテールながら、ボタンフライも一体的な構造で仕上げられており、これまでに見たことのないオリジナリティー溢れる仕様となっています。
Cecile Tulkens
POINTELLE GANSEY ROULETEE
UNKRUID
Five Pockets – woven trousers
Le Yucca’s
Audrey/U – CAMOSCIO / Y38925
すべての製品は、手作業で通し番号が付けられたエディションとして展開。今回の「50s denim」では、トラウザーズ「Five Pockets」が世界限定18本、ジャケット「Late Night」が世界限定6着と、ごく限られた数量でのリリースとなっています。
生産背景や素材へのこだわりはもちろん、一点一点に込められたUNKRUIDならではのものづくり。数量の希少性だけではなく、時間を重ねることで生まれる風合いの変化も含め、長く付き合っていく楽しみがあるコレクションです。
ぜひ店頭にてご覧ください。
イソムラ



