今回は今季よりお取り扱いをはじめましたオーストラリア発 “MAN-TLE”(マントル)をご紹介します。

 

 

MAN-TLEは、ファウンダーLarz HarryとAida Kimの居住地であるオーストラリア、その環境に対しての彼らのレスポンスである。オーストラリアンライフで大事にされているイデオロギーはロングライフ。それを彼らなりの解釈で物作りに反映させています。丈夫でありながら特別な一品であること。厳選された付属品や耐久性のある生地を使用したミニマルなデザイン、また彼らの独特な色使いに基づいて表現されています。その表現を成り立たせる品質は、彼らが長い間過ごした日本で生まれています。工場とのコミュニケーションを大事にしている姿勢は、製品や生地改良に繋がっている。MAN-TLEは衣服と着用者の長い付き合いを望み作られています。「生」で渡された製品は、着用者に従って「衣服」として成り立っていく。全てのプロダクトは独立した物であり、衣服としてはもちろん、物としての美しさを持つのです。
以上、MAN-TLEプレスリリースより引用

今回はMAN-TLEを象徴するファブリックであるパラフィンワックスコーティングが施された生地にスポットを当ててご紹介します。
固くて丈夫、そして、独特な風合いをもつこの生地は静岡県の機屋によるもの、彼らがこの生地に出合い、惚れ込みMAN-TLEはスタートしました。

 


本来、風よけとして施されるパラフィンコーティングですが、彼らの考えは実にユニーク。生地をより固く表現する為に、また動きや皺をキープする為のものとしてこの加工を施しています。
最初は自立するほど固く、少し不自然な皺がキープされます。それがとても面白い!
もちろんこの固さは永久的なものではなく、着込むことで程よくコシがとれていき、徐々に柔らかくなっていきます。着用頻度や着方、ケア方法など着る側の扱い方ひとつで変化に違いが生まれてくるのです。そして、それこそがこの素材・アイテムの魅了であり、醍醐味なのです。最初はなるべく洗濯を控え、生地の固さを楽しんでいただくのがお勧めとのこと。


 

イギリスのフィッシャーマンスモックからインスピレーションを受けたプルオーバーシャツ。オーバーサイズのシルエットは直線的なパターンメイキングからなり、ミニマルなデザインは素材を極限にまで活かしたプロダクト的なデザインアプローチによるもの。

 

 

 

コンパクトな襟、サイドシーム上に設けられたポケット口といったミニマルなデザイン、そして、フロントに走る金属製スライダーと、ソリッドな生地とが生み出すコントラストはまるでモダンアートのよう。

 

 

 

裾へのテーパードがない直線的なシルエットライン、ワイドなバランスだけれども、とても静かで綺麗な佇まい。動きの中で刻まれる皺、履きこむことで生み出される経年変化を是非楽しんでください。

 

シンプルでありながら、他にはないMAN-TLEというオリジナル。
プロダクトとしてのアプローチだけれども、ちゃんとファッションも感じることが出来る。
じっくり育ててみてはいかがでしょうか。

是非、一度店頭でお試しください。

 

イソムラ

 

Posted by:sakae