がま口といえば、“和”な雰囲気をもつレトロな財布や小銭入れをイメージしますが、明治維新により欧米文化が日本に入ってきたころ、明治政府の御用商人がフランスから持ち帰ったのが最初と言われています。西洋で生まれたものなんですね。そのころ巾着袋の財布しかなかった日本では、ワンタッチで開け閉めのできる便利ながま口が受け入れられ、そして歴史とともに日本の文化に溶け込み、8月8日は「がま口の日」と認定されているほど、今でもなお愛されて続けています。
本日ご紹介するのは、そのようながま口式を採用したコンパクトなカードケース。
【Hisago × kink】
gamaguchi card case – ring lizard
color : blue / grey , black / black , grey / beige , black / red
price : ¥23,000 + tax
素材は高級なバッグなどに用いられる質の高いリングリザードです。鱗のバランスが最も綺麗な中心部分を贅沢に使用しています。すなわち一枚の革から一つだけしかつくることができないということです。内側に使用しているゴートスキンとの間には伸び止めを挟み強度面も考えられています。
注目していただきたいのは、口金部分。通常金属のフレームはそのままにしてあるものが多いですが、こちらは職人が丁寧に一つずつ手作業でフレームをリザードレザーで巻いています。難しそうなコーナー部分は、切り込みやカット等をして溝に折り込む。また、玉(ひねり)部分の切り口や、先端の断面を表の色と同色に染色することで目立たなくしています。根気のいる作業に加え、細かなところまで抜かりないつくりです。
フレーム部分がレザーになることでレトロな匂いが中和され、リザードレザーの高級感が引き立つ。そこにがま口の玉(ひねり)部分が顔を出し、いい意味での違和感が生まれ、レトロ過ぎない、キザ過ぎないバランス。
クレジットカードやキャッシュカードであれば8枚ほど。もちろん名刺入れにも使えますので、それであれば厚さにもよりますが、20~30枚ほど入ります。交通系のカードも入れたまま改札を抜けれますよ。
がま口は、開き口がガマガエルのように大きく開くことに由来すると言われおり、カエルは「お金が返る(カエル)」ということから、金運面で縁起がいいとされています。名刺入れとして使えば、人の縁に恵まれるかもしれませんね。
キャッシュレス社会の加速する現代にもフィットしますし、ちょうど5/6までイベントを行っている、今と古がリンクした「モダン・カジュアル・トラディショナル」のJOJOとも親和性が高いですね。
現時点では少量しかご用意がありませんが、ぜひご覧にいらしてくださいませ。
キヨハラ