“ULTRASUEDE (PRINT) FLAP POCKET JACKET / CCES09UNI A”

CLASSから大インパクトなジャケットが登場。

 
 

正面からは見えない肘、背中はくり抜かれ、そこには透明のシートがはめ込まれています。
 
フロントの4つのフラップポケットや、やや縦長のボディーバランスなど、ディテールから見るに古くはサファリの探索隊が着用する用途で生まれたブッシュジャケット(また名をサファリジャケット)をベースに作られた70年代のブッシュジャケットが連想されます。

 
 
 

そのブッシュジャケットをファッションとして取り入れ、世に知らしめた”イブ・サンローラン”のサファリルック。
 
現代に残る数々の永続的なスタイルを打ち出したサンローランの代表的なスタイルの一つです。
 
その後紳士服の定番として現代のファッションシーンにも根付いているブッシュジャケットをベースに、CLASSから生まれた新たなジャケット。
 
 

guepard
gp – 19 [ecaille de tortue / green lens]
HEUGN
“JAMES WHITE” POPLIN REGULAR COLLAR SHIRT / WHITE(Size:2)
CLASS
ULTRASUEDE (PRINT) FLAP POCKET JACKET / CCES09UNI A / Khaki(Size:2)
AURALEE
TROPICAL WOOL KID MOHAIR SLACKS / Gray Beige(Size:3)
F.LLI GIACOMETTI
Wing Tip Kilt Monk Loafer – ANILOU / FG462(Size:41)
 
ボディーには今シーズン数アイテムで使われているウルトラスウェードにオーストリッチ柄がプリントされた素材を使用。
個人的にタイドアップのジャケットとして着てみたいと思っていたので普段はなかなか手に取らないネクタイを締めてみました。
 
 


冒頭でも触れましたが、背面に目を移すとくり抜かれたように見える背中の縦ラインと肘。
そこにあしらわれている透明のシートは「ポリオレフィン」と呼ばれるプラスチック素材。まずポリオレフィンは何だというところから始まり、なぜ服に使われる素材では縁のなさそうなこれを選んだのか、そして配置された場所もなぜそこなのか。考えても堂々巡りを繰り返してしまいます。。
 
ポリオレフィンについて少し触れますが、プラスチックとはいえど、この素材は熱を加えると伸びて再び元の形に戻る素材。曲げ伸ばしでストレスがかかりそうな肘には最適ですね(?)では背中は何のために、、恐らく普通に着ていて必要ではないこのデザインですが、このくり抜かれた肘と背中がなければこのジャケットの旨味が半減することはわかります。

 
 

生地と生地をつなぎ合わせる縫製は高い技術を要するフラットシーム。
背面に入った深いベンツの延長のデザインシームなど、デザインや素材の面白さは高度な技術の上に成り立つ、CLASSらしさが詰まったジャケットです。

 
 
 

もう少し暖かくなればショーツに合わせて着ても面白そうですね。

 
 

サカニシ

Posted by:sakae