今ではSlopeslowを象徴するモデルとなったハンドニットのカウチンセーター。
今回ご紹介するのは、継続しているずっしりとしたヤク/ラムウール素材のものではなく、今シーズン新たに制作された”柿渋染め”と”暮染め”という日本古来の伝統的な染色が施されたカウチンです。







COWICHAN SWEATER – hand knitting
Color : Kakishibu , Kure
“柿渋染め”は素材の強度を上げ、防水・防腐の特性をもち、”暮染め”は柿渋染めで下染めしたものをクレと呼ばれる鉄分を有する水で媒染処理をするもので、柿渋の効果効能はそのままにより強度が増し褪色もしにくくなる。
褐色から黒く変化させる暮染めは使い込むうちにだんだん柿渋の赤みが出てきて、その夕暮れ時のような色合いからこの名がついたとも。
使用している素材は、この染めとの相性が良く文脈的にも親和性の高い和紙繊維の糸を軸としています。
その糸に掛け合わせているのは、バルキーでかさっとしたタッチが特徴のペルー原産のコットンと、強撚にした上質なラムウール。この3種の素材によりドライでタフな質感に仕上がっています。さらに染色による機能性も加わることで着用できる時期やシーンが広がり、春や秋はもちろん、冬はざっくりとしたアウターの中にも着用できます。




toogood
THE EXPLORER COAT – wax cotton
KHOKI
Vintage-effect asymmetric shirt
Slopeslow
TRUCK PANTS
MARMOLADA
Tyrolean Shoes – VACCHETTA ELBAMATT/ FG119



T.T
SWEAT SHIRT / LOT. 603
BERNARD ZINS
ODEON / 71530-001
F.LLI Giacometti
Bi-Color Wing Tip Oxford Shoes – ANILOU+ELEFANTE / FG642
とにかく人の手と目を多く要するこのニット。
今では少なくなりつつある国内のニッターさんによる手編み。しかも体力も力も必要な度詰め編み。
手作業で色の入り方を確認しながら繰り返し行われる染め作業。
ビニールハウスを使った天日干しによって発色させる工程は、日光の当たり方や光の加減、向き、季節や天候など自然の力を見極めながら行われます。
1点1点表情が異なるのも魅力。そのうえワークウエアのように着て経年変化も楽しめる。
これだけの人の手がかかっている分、長く愛用でき、そしてしたくなる一着です。
ぜひご覧くださいませ。
キヨハラ