ロンドンのテーラーで手縫いをはじめとする高度で忍耐力が必要なさまざまな仕立てのテクニックを自身に叩き込み、
そして、名だたるハイブランドのリテールテーラーとしてオートクチュールの最高技術を学びながら、既に存在するものをカスタマイズする技術を習得。

そのスキルで難しいカスタマイズもかたちにし、多くの人の要望を叶え喜びを与えてきた。

衣装デザイナーであり、卓越した職人技をもつビスポークテーラーでもあるDaniel DioguardiによるトラウザーズブランドDIOGUARDI

 

 

いよいよ今週末より開催いたします。

DIOGUARDI】
Trousers Exhibition – “Signature” & “Re.Touched”
date : 11/8 (Sat) – 11/16 (Sun)
place : kink chikaramachi lab.

 

 

DIOGUARDIは2つのコレクションがございます。
ひとつは、”Signature Trousers”

ヨーロッパ各地で厳選された素材を用いて、デザイナーと他のテーラーとの協業により製作されるもの。

トラウザーズの細部を深く理解しているデザイナーが、伝統的に受け継がれてきたディテールに敬意を払いながら、独自のデザイン思想を注ぎ込むことで、あらゆる箇所に価値を持たせることを目指したトラウザーズコレクション。

001〜009のナンバーが付き、それぞれに個性のある9種類のトラウザーズで構成されています。

そのラインナップは、デザイナーが17〜18歳の頃から作り続けてきた、”シグネチャーシルエット”と呼ぶ、美しさが際立つものから、他に類を見ないような前衛的で構築的なデザインのものまで幅広く展開されます。

こちらのコレクションは受注生産となります。
期間中は、その9点のサンプルとデザイナーが用意した生地バリエーションをご覧いただき、お好きな組み合わせをオーダーいただくことができます。

 

「すべてのSignature Trousersは、エレガンスと自由から生まれました。
そこにはヴィンテージ・テーラリングの洗練が宿り、内には静かな宝物が秘められています。
低く設定したクロッチは、優雅さを失わずに軽やかに、流れるように動く――ダンサーの必然から得た着想です。
レッグはすっきりとテーパードし、カットは鋭く保たれる。
動きの中で仕立て上げられるシルエットです。
現代的なディテールが仕上げを担い、内に宿る美を最先端の感性で讃えます。
それは単なるトラウザーズではない――時を超え、いまも息づいている物語なのです。」-
Daniel Dioguardi

   

 

 

そして、もうひとつはRe.Touched Trousers

ベースとなるのは、ヴィンテージもしくはユーズドの大きなサイズのパンツ。
素材は、デニム・ウール・チノ・コーデュロイの4種類。

それらをデザイナーが培ってきた驚異的な技術と感性で新たなフォルムに仕立て直すというもの。
複数本の解体してドッキングさせるということではなく、あくまでも1本をもとに仕立て直します。

ベースのパンツが持つシームを分解することなく、前身頃と後身頃、ウエストベルトにハサミを入れ、切り替えとダーツを駆使し新たに造形を構築するという方法をとっています。

1点1点のベースとなるパンツの特性が異なるため、その原型を読み取った上で、”どこにどの角度でハサミを入れるのか”をデザイナー自身の感覚で判断し、手を入れなければならないため、ロンドンのアトリエで自らが製作を行ないます。

1点につき8~10時間ほど費やすため、生産数は1日にわずか1点。

 

 

この特徴的なディテールは、最終仕上げでブラッシングをかけ意図的に糸を露わにします。
表地の糸だけではなく、ウエストのマーベルトや芯地、ポケットの袋布やライニングまでもの糸が現れます。

 

「最終的な美しさを生み出すのは、内なる美として未完成のような粗さである
単なるデザイン手法でなく、エレガンスの一部として精密さと未完成のようなアヴァンギャルドな美学との間で自分のバランスを築いている」- Daniel Dioguardi

 

古着のリメイクや再構築というカテゴリーで目にするものとは異なり、テーラーが自らの手で仕上げることで、フィット感までも精緻に構築されたトラウザーズ。

サイズは、XS、S、M、L 、XLの5サイズ展開ですが、ユーズドがベースとなりますので同じサイズでも小さめ、大きめがございます。XSサイズは女性でも着用できる個体もあるかと思います。

Re. Touchedコレクションは、すべて1点もので現物販売となります。
40点ほど並ぶ予定ですので、いろいろお試しいただきお気に召す特別な1点を見つけてくだされば大変嬉しいです。

 

どちらのコレクションも今までに見たことのない驚きと感嘆を与えてくれるトラウザーズです。

ぜひ、この機会にご覧いただければ幸いです。

 

 

キヨハラ

Posted by:chikaramachi lab.