1年ほど前に開催したDIOGUARDIのイベント。
デザイナーの驚異的な技術と熱量が注ぎ込まれたコレクションは、私のトラウザーズに対する概念を覆すものでした。
今年も、新たなモデルを携えたDIOGUARDIのコレクションを、ぜひ皆さまにご覧いただきたく、イベントを開催いたします。

DIOGUARDI
Trousers Exhibition – “Signature” & “Re.Touched”
date : 11/7 (Sat) – 11/15 (Sun)
place : kink chikaramachi lab.

 

 

 

イタリア人デザイナーDaniel Dioguardiが、ロンドンを拠点に手がけるトラウザーズブランド「DIOGUARDI」。

ロンドンのテーラーで、手縫いをはじめとする高度な仕立ての技術を身につけたDaniel氏。その後、名だたるハイエンドブランドでテーラーとして経験を積み、オートクチュールの高度な技術を学ぶとともに、既存の衣服に手を加え、新たな価値を生み出すカスタマイズの技術をも習得しました。

長くテーラーとして難易度の高い実務を重ねてきた氏が、狂気的なほどの熱意を抱くのはジャケットではなく、トラウザーズ。
完璧なテーラリング技術や思考が、ジャケットではなくトラウザーズの中で徹底される。
そうして生み出されるコレクションは、私のトラウザーズに対する概念を心地よく覆してくれるものでした。

 

DIOGUARDIは、”Signature”と”Re.Touched”の2つのコレクションがあり、本日は”Re.Touched”をご紹介いたします。

“Re.Touched”コレクションは、大きなサイズのユーズドのトラウザーズを再構築し、デザイナーが培ってきた驚異的な技術と感性で新たなフォルムに仕立て直すというもの。  複数本のトラウザーズを解体して組み合わせるということではなく、あくまでも1本をベースにしています。

ベースのパンツが持つシームを分解することなく、前身頃と後身頃、ウエストベルトにハサミを入れ、切り替えとダーツを駆使し新たに造形を構築するという方法をとっています。

1点1点のベースとなるパンツの特性が異なるため、それを読み取った上で、どこにどの角度でハサミを入れるのかをデザイナー自身の感覚で判断する必要があります。そのため、すべてロンドンのアトリエで自らが製作を行ないます。

 

 

 

 

 

股上が深くハイウエスト。バックのウエストベルトも高めに設定されており、腰まわりを柔らかく包み込むようなフィッティング。ゆとりのあるワタリから裾に向かって自然なテーパードを描くシルエットも特徴です。

 

 

 

 

 

フロントにあるこの特徴的なディテールは、最終仕上げでブラッシングをかけ意図的に糸を露わにします。
通常ダーツは裏側で生地を摘まみますが、あえて表側にすることで、表地の糸だけではなく、ウエストのマーベルトや芯地、ポケットの袋布やライニングまでもの糸が表面に現れます。

 

「最終的な美しさを生み出すのは、内なる美として未完成のような粗さである
単なるデザイン手法でなく、エレガンスの一部として精密さと未完成のようなアヴァンギャルドな美学との間で自分のバランスを築いている」- Daniel Dioguardi

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、”Re.Touched”コレクションに新たに加わった”Waistless Re.Touched”

上のRe.Touchedをベースに、ウエストバンドを完全に取り除くことで、身体に対するトラウザーズの位置や見え方を大きく変化させています。

取り除いたウエストバンドの代わりに、コットンと毛芯でつくられた内部のウエスト構造を取り付け、あえて⾒えるようにしています。これによってウエストに必要なサポートと構造を持たせながら、Waistless Re.Touchedらしい切りっぱなしのような雰囲気を保っています。

ウエストバンドと一緒に一度は取り除いたベルトループを通常より低い位置に付け直しています。
どの位置で穿くか、またウエスト周りにどのくらいボリュームを出したいかによって、着用方法を変えることができます。

 

 

   シルエットはそのままストレートに落ちるラインで、よりクリーンでリラックスした印象です。

Re.Touchedのディテールをウエスト以外はフロント部分だけに施しており、後ろにはありません。
これは、必要なボリュームやシルエットを保ちながら、バックが重くなりすぎないようにしています。

正しい着⽅やサイズがあるわけではなく、ハイウエストのシルエットで穿くのか、より低い位置でリラックスしてボリュームを楽しむのかなど、お好みの穿き方を選ぶことができます。この⾃由度の高さこそがWaistless Re.touchedの重要な部分となります。

 

古着のリメイクや再構築というカテゴリーで目にするものとは一線を画す”Re.Touched”、”Waistless Re.Touched”コレクション。
テーラーが自らの手で仕上げることで、フィット感までも精緻に構築されています。

サイズは、XS、S、M、L 、XLの5サイズ展開ですが、ユーズドがベースとなりますので同じサイズでも小さめ、大きめがございます。XSサイズの中には女性でも着用できる個体もあるかと思います。

今回はすべてウールベースの素材のもので、”Re.Touched”、”Waistless Re.Touched”それぞれ20点ほど並ぶ予定です。
1点物の現物販売となりますので、ぜひ店頭でお試しいただき、ご自身にとって特別な1点を見つけていただければ大変嬉しく思います。

 

 

 

 

次回は”Signature”をご紹介いたします。

 

 

 

キヨハラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by:chikaramachi lab.