本日ご紹介するのはPコート。
アウターでは定番的な存在のPコートですが、cantateでは初登場。
cantateの作るPコートですから、しぜんと期待が膨らみますね。
R.F. Pea Coat
Size : 46 , 48
Color : Navy
Price : ¥182,000 + tax
Pコートといえば大きい襟に大きな錨マークのボタン、縦に切れ込みの入った手を温めるためのマフポケット、そして厚手の縮絨されたウール生地。カジュアルな雰囲気のコートのイメージですが、このPコートは佇まいからしてそうではありませんね。写真からも伝わるでしょうか?
まずは生地。タスマニアのポロワースを原毛を使用し、オリジナルで紡績した48番単糸を6ply(6本撚り)にした贅沢な梳毛ウールです。先日のブログでご紹介したR.F Hunting Jacketは4本撚りですので、こちらの方が生地は厚くなります。手法としては2本ずつ撚らずに合わせただけの「合糸」をし、それを再び撚り合わせるという、とても凝った方法を取っています。その上で「ロイヤルフランネル」という加工を施していますので、毛羽乱れの少ない上質なフラノ生地になり、原毛の特性を生かしながらも適度のハリコシと美しいドレープが特徴の、とても着映えがする生地に仕上がっています。
ボタンはカンタータらしい高級感漂う本水牛製。胸元は一番上のボタンまで留めても様になるデザイン。
襟裏にはこれぞ職人技というような細かなステッチが施され、襟が美しく立つような仕立てに。襟を立てるとさらに凛とした印象を醸し出します。
ポケットは縦に切れ込みの入った手の入れやすいポケットではなく、大きめのフラップポケットをやや高めの位置に。こうすることでカジュアルな雰囲気を抑えています。ポケットに手を入れるより、レザーグローブをする方がこのコートは似合いそうです。
テーラードジャケットさながらの袖付け。肩パッドが入り美しいショルダーラインを描きます。
袖口にはカフスを付けクラシックに。
ハリコシのある生地の特性を考え、ピーコートとしては着丈を長めにして、深くベントを入れた堂々としたスタイル。
いちばん見て欲しいのが裏の仕立て。よくスーツで表地を裏地に使った「大見返し」という手法がありますが、これはもっと贅沢に前身頃の裏地全体に表地のウールが使われています。フロントの重なる部分は生地が4重ということ。この仕様には2倍近い表地が必要となり、裏地が付くのは背中の中央部分だけで、防寒性もその分上がります。このような贅沢に生地を使用したウールコートは既製服ではお目にかかれないかもしれませんね。
シルエットはウエストに適度なシェイプが入ったボックス調。ジャケットやニットも中に着ていただけます。Pコートではありますが、雰囲気は綺麗なテーラードジャケットやチェスターフィールドコートに近いですね。
きっと長年愛用したくなる品のあるPコートだと思います。
ぜひ、お試しにいらしてくださいね^^
AURALEE
Cashmere Narrow Stole
DENTS
Peccary Leather Glove – Cashmere Lining / 15-1564
cantate
D. Navy Trousers
ENZO BONAFE per Le Yucca’s
36335 – VITELLO / Y28018
キヨハラ