NAMACHEKO
ZIREK LONGSLEEVE / NS190705
シーズンを重ねるごとにデザイナー”Dilan Lurr”の才能に驚かされるNAMACHEKOのコレクション。今日は私マエダのお気に入りでもあるニット”Zirek Longsleeve”をご紹介いたします。
従来よりNAMACHEKOが重視し続けるClasic Tailoringへの新しいアプローチと共に、今シーズンは特にカラー要素も加え、50年代後期から60年代初期のシルエットを織り交ぜ、一点一点にその想いが込められています。
コレクションの根底に流れる1つの要素として、ロシア人映画監督”Andrei Tarkovsky”(アンドレイ・タルコフスキー)が挙げられます。彼の代表作とも言える映画「solaris」に表現されるようなスピリチュアリズムと深い信仰心の映像への落とし込みは、不可視な感情を表現する技法として1つのインスピレーションの源となっています。
今シーズンの象徴的なアイテムの1つであるニットは、熱加工して毛羽立ちをなくした”combed cotton”(コーマ糸)を使用しています。
絡み合った幾つもの線、アメリカの抽象画家である”Brice Marden”(ブライス・マーデン)の作品を彷彿させる独特な編地。この編み方は、本来、赤ちゃんの沐浴に使われるクルド伝統の手法となります。アートとの親和性と、デザイナー”Dilan Lurr”のルーツを感じさせる、実にNAMACHECKOらしいアイテムです。
背中に施されたドレープが、60年代のクチュール作品を思い起こさせ、随所に女性的な要素を盛り込んでいます。
NAMACHEKO
ZIREK LONGSLEEVE / NS190705
NICENESS
PARKER – Silk KANOKO T-SHIRT / NN-J01S19
CLASS
John Smith – 2Way Stretch Wool / CBJS14UNI A
Le Yucca’s
Karena/U – CULATTA / Y20613
カラーバランスやシルエットどちらを取っても洗練されたNAMACHEKOの雰囲気が抜群に出ており、今の少し寒い時期はもちろん、コットンなので夏にも使えるアイテムとなっています。是非店頭でNAMACHEKOの世界観を味わってみてください。
今週もありがとうございました。
マエダ