本日ご紹介いたしますのは、cantáteでは2回目の登場となりますダッフルコート。

 

オリジナルの水牛製特大トグルと麻紐の組み合わせ。フロントに1つ設けられたボタン。裾のバタつき抑えるためのストラップ。らしさのある細かなディテールは踏襲しつつも、全体的には大きくデザインが一新されています。

 

 

 

フードは無くなり、襟が付き、トグルは4つに増え、シルエットはゆったりに。

 

 

 

そして、一番の特徴といえる生地は、二重織りのパイル織りでヘリンボーン地という、他では表現できないであろう本パイルメルトン。

経糸は贅沢に15.5マイクロンのsuper160’sの紡毛、緯糸はソフトでありながら適度なハリを持ったラム混の紡毛が採用。

経糸で全体的な風合いを良くし、緯糸でパイルの山をしっかりと残しているというイメージ。

いずれも通常の本パイルの生地に比べると非常にファインな原毛を贅沢に使用しているため、繊細なタッチになっています。

ひと手間掛かりますが、経緯とも贅沢に双糸にすることで、単糸では表現できない膨らみやしっかりとした風合い、シャープな目の見え方、生地としての安定感や堅牢さも増しており、またヘリンボーンでシャンブレー織りにしているため、凹凸と色の差による奥行きがあり、見る角度、生地のシワの入り方などにより様々な表情を見せてくれます。

さらに仕上げの工程では約1ヵ月にわたり幾度となく起毛を繰り返し、慎重にカットしていくことによってキレイなパイルの山を作り上げています。

以上のような原毛や糸の選定、織り組織、仕上げによって生まれた他に類を見ないコート地です。

 

 

 

cantate カンタータ ダッフルコートColor : Brown

 

 

cantate カンタータ ダッフルコートColor : Orange

 

 

深みのある落ち着いたブラウンと、上品でリュクスなオレンジの2色展開。

 

空気を含み非常に暖かくしっかりとした肉厚の生地でありながら、着用すると優れたパターンも相まって、それほど重さを感じさせない。

繊細さ、膨らみ、そしてハリ感をもあわせもつ。

相反するような要素が一体になる感覚。

 

cantáteでなければ実現できない一着だと思います。

 

ぜひお試しにいらしてくださいね。

 

 

 

キヨハラ

 

Posted by:chikaramachi lab.