#きょうのYさん
SADEの桜の木のベストにKHOKIのパンツ。そして、よく着ているのがこの猫ちゃんのTシャツ。
先日、KHOKI×22世紀ジェダイのイベントでジェダイ氏にリクエストしてＴシャツに描いてもらったのも猫ちゃん。
そう、安田は無類の猫好きなんです。
カウンター奥には、猫ちゃんがお客様にお尻を向けて寛いでいます（笑）
これも猫好き安田の私物。
ご興味いただいたお客様にはお伝えしておりますが、この猫ちゃんたちはMASAYUKI KUNUTAというアーティストの作品。
MASAYUKI KINUTA
1974年奈良県生まれ。キノコ学者を父に持ち、幼少の頃から動植物や昆虫などに強い興味を持つ。十代から絵画の制作をはじめ、その傍ら音楽活動も開始。1993年、平面表現に行き詰まりを感じていた時に、着なくなったデニムの端切れを用いて作品の制作をはじめる。ParisのセレクトショップANATOMICAのピエール・フルニエ氏をはじめ、多くの洋服関係者の目に留まる。2008年の個展を最後に、拠点を関西から東京に移す。上京後、アートプロデューサーに見出され企業のCSRプロジェクトに参加。その他、ファッションブランドとコミッション契約し制作を請ける。2020年、コロナ禍で立ち止まった。自分の表現したいものは作れているのか？2021年、13年ぶりに自身の名前で作品発表を行う。 父譲りの観察力をもとに、布を用いてオールハンドメイドで数々の動物を創り出す。一口に布といっても、尾州のスーツ地の桝見本素材からアンティークリネン生地に至るまで、小さなはぎれをつなぎ合わせ、本物さながらの驚くような躍動感を表現する。瞬間を切り取った猫、眼光の鋭い梟、そして不思議な魅力を感じるウサギなど… その作品の数々は、誰もが子供のころに感じた動物の不思議な魅力と、最も大事にする、何とも言えない表情を持つ”布の彫刻”である。現在は、都内ギャラリーにて新作を発表しながら、国内各地で作品を展開中。
安田がKINUTAさんを知ったのは１０年以上前。パリで訪れたANATOMICAでピエール・フルニエ氏に紹介してもらったそうです。移転前のsakae店では以前、現在と作風は少し異なりますがKINUTAさんのチャームを取り扱っていました。お持ちの方は今でも大事にしてくれています。
お店を続けていく中で、新しい人との出会いがきっかけとなり、再びKINUTAさんとご縁が。
そして、このたびkink chikaramachi lab.で作品を展示販売させていただく運びとなったのです。
（※作品は販売いたしますが、お渡しは展示終了後となります。予めご了承くださいませ。）
安田が猫好きであることと、KINUTAさんにとって猫は特別なモチーフであるということで、当展はほとんどが猫の作品です。
どのような作品が並ぶのか今から楽しみ。以下の写真はその一部です。
素材は、洋服に相通ずるものでピュアウール100％のスーツ生地とボタン。
生地は日本が誇る毛織物の産地である尾州地方の優れた機屋さんが、過去数十年にわたりアーカイブしていた桝見本のもの。様々な織組織や織柄、色のバリエーションを試すためのサンプルとして使用する桝見本なので、作品に多くの色や柄が生まれると同時にファインウールの高級感が縫い込みステッチをさらに際立たせることができます。目となるボタンもこだわっており、天然の蝶貝ボタンやナットボタン、リアルホーンボタン、そしてウッドボタンなどを使用しています。
また、実際に触れていただくとわかるのですが、想像以上に重く硬いのです。けっこう驚きます。
これは袋状にして綿を積めるような作り方ではなく、布をギチギチに固めた塊にして、そこから削ぎ落としたり付け足したりして作っていくのだそう。
もうこれ以上刺せないっていう時まで針は置かず、ある種の狂気を感じるほど縫い込まれている縫製の仕様や、まるで生きているかのようなリアルな佇まい、愛くるしさに‟ぬいぐるみ”という言葉は当てはまらない。まさに‟布の彫刻”といえる独自の表現方法です。
今回の展示作品は、猫の咄嗟にとる姿勢や独特な身体表現に基づいており、瞬間を切り取ってるようにも、また見られているのがわかっていながらポーズをとっているようにも見えます。
Pouse or Pose ?
愛くるしい猫ちゃんたちが皆さまをお迎えいたしますので、ぜひご来店くださいませ。
よろしくお願いします。
キヨハラ
MASAYUKI KINUTA
Pause or Pose? 展
日程 : 7/16（土）～ 7/18（月）, 7/21（木）～ 7/24（日）
場所 : kink chikaramachi lab.
作家在店日 : 7/16（土）, 7/17（日）
