【MAN-TLE】

いまも昔も変わらない美しさを纏いながら、耐久性、信頼性、そして実用性を備えた服をつくりたい。
Heavy Weight Clothingはそんな考えのもと、MAN-TLE(マントル)というブランドを作っています。

私たちが作る服の「オーストラリアらしさ」は、美しく、力強い自然によってもたらされています。
複雑でときに荒々しくもある環境にいるからこそ、ここでは着やすくて長持ちするようなアイテムが必要。
わたしたちが使う色合いも、雄大な自然に影響を受けています。
実用的で誰もが使えるようにデザインされたMAN-TLEの服は、
着る人の感性を研ぎ澄ますと同時に、ゆったりとした気持ちにさせてくれるでしょう。
そして、使えば使うほどあなたと変化し続ける環境に合わせて、服にも味が出てきます。
オーストラリアでインスピレーションを得て、日本のクラフトマンシップによって形にする。
これらを融合させることによって、MAN-TLEの服づくりは実現しています。

 

以上、プレスリリースより

 

 

二分するダウンジャケットあり派となし派。
洋服屋の私がこんな事言って良いものなのかと疑問はございますが・・・実のところ私は後者である。
なしではないが、正直なところあまり好きではない(でもベストは好き)・・・とあるモノに出会うまでは。

MAN-TLE
DOWN BLOUSON – paraffin wax coating / R13D3
DOWN BLOUSON – compressed nylon / R0D3

 

マントルのダウンジャケットである。

風を防ぎ保温する。マントルがシンプルに表現するとコレになる。このシンプルさのなかに、他のダウンジャケットと一線を画す、一味も二味もちがうマントルの魅力がたくさん詰まっているのです。

今年もMAN-TLE ‘DOWN BLOUSON’に迫ってみたいと思います。

 

左:高密度織りのコットン100%生地にパラフィンワックスのコーティングを施したアイコニックな定番生地。本来、風除けのために用いられるパラフィンワックス加工を、マントルでは生地の表情を作るという考えで採用しています。風除けとしての機能は勿論の事、着る人の動きによって刻まれた皺がこの加工により記憶され、擦れによりアタリが生まれる。そう、この生地はデニムのように経年により表情を変えていくのです。またオーストラリアの環境からイメージされたシーズン毎に提案されるカラーもらしい部分。

 

右:このハードなナイロン生地もマントルの定番。塩縮加工、撥水加工を施すことで、湿気、気温に反応し、暖かい日には柔らかく、寒い日には硬くといった環境によって常に変化する特徴を持ちます。また一般的なダウンウェアに使用されるナイロン生地は軽さはあれど、引っ掛けるなどの作用に弱く、生地に穴や裂けが生じやすいのが難。それに対しマントルの’compressed nylon’は、軽くもありながら、そのような力に対し非常にタフである。

 

左:2つ穴のボタンにシートベルトと同素材のナイロンテープを通した特徴的なマントルのボタン。これは空挺部隊のジャケットに採用されていた軍用のパラシュートボタンから着想を得たもので、糸切れがなく、余程の事がないかぎり取れる事はありません。これもマントルらしいタフ仕様なデイテール。

 

右:元々はスポーツカーのルーフを留める金具として使用されていたというドイツ製のパーツ。ボタンを留める度にカチッカチッと音が鳴る・・・これ癖になります。

 

マントルが使用するダウンは、ハンガリーで食用に飼育され成熟した水鳥(シルバーグース)の羽毛のみを使用しています。これをダウンのスペシャリストである河田フェザーによって日本国内で洗浄・精製を行っているのです。このダウンは漂白を必要としないため、ダウン本来の色が保たれており、裏地にはそのダウンの美しい色を活かすため、東レが開発したダウンプルーフ、半透明なナイロン100%のマイクロリップストップ生地を採用しています。

高品質なダウンがぎっしり。保温性抜群です。

 

amachi.
Fur Porco Cap
guepard
gp – 17
MAN-TLE
DOWN BLOUSON – paraffin wax coating / R13D3
KHOKI
Reconstructed silk flannel shirt
THE INOUE BROTHERS…
Turtle Neck Pullover
toogood
THE ENGINEER JEAN – organic denim

 

 

KIJIMA TAKAYUKI / HIGH LINE
Rabbit Hair Felt Wide Brim Hat / No.S-172802
guepard
gp – 17
MAN-TLE
DOWN BLOUSON – compressed nylon / R0D3
THE INOUE BROTHERS…
Suri Cardigan
cantate
The Band Collar Shirt
BERNARD ZINS
H3 / 71308-012
F.LLI Giacometti
Plain Toe Shoes – TCHERKESS / FG601

 

 

経年変化するダウンジャケット。表は硬く、裏は柔らかいというテクスチャーを持つダウンジャケット。そんなダウンウェアなんて今までなかった。
スポーツやアウトドアでもなく、テックでもない、かと言ってファッショナブルなモノでもない・・・そのオリジナルなところが好きなのである。何にも属さないダウンジャケット、しいて言うのであればマントルダウンという新たなカテゴリーなのかな。

ダウンジャケットは多くはいらない。だからこそ、飽きの来ないシンプルで高品質なものを、そして最高に暖かいものを揃えておくのが良いと思う。5年、10年それ以上と長く付き合うものだから。

 

 

イソムラ

Posted by:chikaramachi lab.