9月に入り、まだまだ残暑が厳しいですが朝晩は涼しくなる日も増えてきましたね。

気分もすっかり秋に向かっています。

先月に続き秋冬アイテムの入荷ラッシュ。。

店頭には随時新作が並び、僕らも新鮮な気持ちで店頭に立っております。

そんな中で今回ご紹介するのはF.LLI GiacomettiのWing Tip Kilt Monk Loafer。

20代半ばの私がこの靴を説明させていただくのは大変恐れ多いですがこの靴に惹かれ購入した者としての目線で、魅力を伝えられたらと思います。

 

少々長くなりそうですがどうかお付き合いください。

 
 
 

F.LLI Giacometti
Wing Tip Kilt Monk Loafer – ANILOU / FG462
Color:T.MORO

 

ジャコメッティではローファーやシングルストラップシューズなど目にすることのある木型“ROSSA”を用いたキルトモンクローファー。
アッパーにはキメ細やかで艶感のある最高級カーフレザー、フランスのデュプイ社のANILOU(艶つけされた靴用アニリンカーフ)が使用されています。

 



メダリオン付きのウィングチップ。スリッポン木型の”ROSSA”は程よく伸びたトゥ、履き口の広さが特徴。特にトゥの長さを感じる靴ですので、裾幅の広いパンツを履いても存在感を発揮してくれそう。

 


華美な金のバックル。

 


フロントにはキルティタンに隠れたエラスティック。日本人に多いとされる甲高の方には嬉しい仕様です。

 


サイドのラインも美しいです。

 

 

キルトローファー。街で目にする機会は多いのですが、今まではあまりこのディテールを持つ靴に惹かれることがなかったもの。
表面だけを見るとまずメダリオン、刻みこまれたパーフォレーション、大ぶりのキルトが目に留まります。単純に装飾が多く、感覚的に「取り入れるのが難しそう」なんて思っていたかもしれませんががどうやら思い込みだったようです。

ブローグシューズは元々スコットランドの高地に住む民族の労働靴がルーツだそうで、トゥのメダリオンと呼ばれる小さな穴は湿気を逃がす実用的な役割もあるそうです。
そして名前の通り、キルトローファーとはイギリスの伝統衣装のキルトに形が似ていることからその名がついています。用途としては本来は泥除けだったもの。

「キルト付きのローファー」についての説明はネットで検索するとたくさんヒットすると思います。今回ご紹介しているのはあくまでも「F.LLI Giacomettiの作るキルト付きローファー」です。

改めて簡潔にモノの説明をすると、
イギリス靴によく見受けられるハンドソーンのグッドイヤーウェルテッド製法による底付け。イギリス由来のデザイン。デュプイ社の最高級カーフ、ANILOU。手がけるのはイタリア/ドロミテに残る職人メーカーF.LLI Giacomettiによるもの。
これだけでも今の時代に存在するキルトローファーの中では最高峰の出来であることが伺えます。

 

 

LESCA
Yves
A MACHINE
Heavy Humor shirt / 23-HHS / Khaki(Size:2)
HEUGN
“NUBUCK JOSH” NUBUCK MESH BELT / Brown
F.LLI Giacometti
Wing Tip Kilt Monk Loafer – ANILOU / FG462 / T.MORO(Size:41)
(着用モデル : 身長172cm/体重60kg)

 

 

まず最初にイメージの湧いた私物のジーンズと合わせました。
合わせてみるとやはりドレッシーな靴といいバランス。丈感や裾のボリュームに変化をつけても良さそうです。

正直に申し上げるとこの靴のここに良さを感じたという理由がまだはっきりとはしません。(洋服屋としては失格かもしれませんが・・・)無骨なイメージのあるカントリーシューズは気分ではないし、カジュアルブランドで目にするトゥの丸っこいキルトローファーも気分ではない中で、何故かこの靴には惹かれるものがありました。唯一このクラシックなシューズがとても新鮮に映ったことが理由ではあります。この感覚を大切にしながら次は言葉にできるように・・・どんどん履き込んでいこうとおもいます!

僕もこの靴を履き出したばかりですのでさまざまなスタイルを試していくのがこれから楽しみです。

是非、店頭でお試しください。

 

 

サカニシ

 

Posted by:sakae