1997年にスウェーデンのストックホルムで生まれ、スイスのローザンヌで育ったウィリアム・オウェソン。
パリのクチュール学校で学び、セントラル・セントマーチンズでは美術の学士号を取得している彼は、哲学者、作家、詩人、具象画家、そして洋服職人でもある。
彼が生み出す衣服は、フォーマルな様式と純粋な快適さ、哲学的なものと感覚的なもの、技術的なものとシンプルなものとの微妙なバランスを取ることにある。
フォーマルな様式を取り入れるのは、彼の哲学的な自己形成の過程で影響を受けた二人の作家の思考体系によるもの。フォーマルで控えめな美学へのアプローチを好むことで、直感的でダイレクトな感覚への刺激を軽減。そして、人の知的能力や道徳的適性を促進し、人はより上品な自分の個性の根源的な特質に気がつくことができると考えている。
“OFFICIER” TROUSERS
“PAGE” TROUSERS
“PAGE” TROUSERS
“COURRIER” TROUSERS
視覚的なものより感覚的なものを優先し、素材はもちろん、シルエットやパターンも何度も試行錯誤し、完成させるのに多くの時間を費やしてきた。フォーマルなデザインをベースにしながらも動きやすさ、軽さ、そして最も大事にしたのは衣服から得られるその感覚。
“ATELIER S/S” TUNIC
“ATELIER L/S” TUNIC
“REGENT” SHIRT
素材は江戸時代から使われている技法である、もみ染めされたリネンや、同じ技法で染められた柔らかく軽いコットン。
ジャケットの裏地やベストにはピュアシルクが使われている。人工的な芯地などは使われていない。
ウィリアム・オウェソンの哲学的概念に基づき仕立てられた衣服。
ぜひ、この感覚を体感してみてください。
キヨハラ