KHOKIが継続的にコレクションに取り入れているハンドパッチワークキルト。
21awではヴィンテージキルトを使用していたが、その希少性や作り手の減少からオリジナルのアメリカンキルトをインドの手仕事で作る取り組みをしている。

今シーズンは、1840年代の星の形を表現したスターキルトをモチーフにしたデザイン。
赤、ネイビー、白が配されたアメリカを感じさせるカラーで、さまざまなドット柄が組み合わされている。

このオリジナルアメリカンキルトをどのようなデザインと掛け合わせているのだろうか。

 

 

Hand patchwork quilted military vest

 

 

 

 

KHOKI
Circle cuts shirt
cantáte
Theren Dye Trousers
F.LLI Giacometti
W-monk Strap Sandals – ALLIGATORE / FG332

 

アメリカンキルト×タクティカルロードベアリングベスト。
工芸とミリタリー。
KHOKIらしい違った文化をハイブリッドした新しい現代服。

ミリタリーベストに倣って武骨な金具パーツや細部までの作り込みが凄まじいが、ピースフルなキルト生地との折衷具合がいい。

特徴的なポケットは、弾倉や手榴弾ではなく、今だとスマホ、鍵、財布、ワイヤレスイヤホン、眼鏡、エコバッグ、、、喫煙する方ならタバコあたりかな。これらは全部入りそう。

ベルトの長さも調整できるので着方もさまざま。着る時期も関係ない。
何を入れるのもどう着るのもいつ着るのも自由なベスト。

 

 

 

 

 

Hand patchwork quilted  pants

 

 

 

 

renoma
POMPIDOU
Slopeslow
POLO SWEATER / 1241009
F.LLI Giacometti
Plain Toe Derby – CAVALLO CAMOSCIO / FG601

 

 

アメリカンキルト×ショートパンツ
このショーツは横顔が美しい。
左右に色の違うキルト生地を贅沢に使ったサイドシームのない作りで、レモンスター柄の中心が真横に配されている。
白ベースも黒ベースも競うように目に飛び込んでくるが、白黒つけられないほどにどちらも美しい。
あと、このショーツは涼しくない。
全面にキルト生地を使っているということは、中綿が入った生地に覆われているということ。裏地は柔らかなガーゼのような生地で穿くとなんだか温かくて気持ちいい。だから真夏じゃなくて今時期がちょうどいいかも。
べスト同様このショーツも春夏、秋冬という概念は要らないのかもしれない。

 

 

 

 

 

Hand patchwork quilted cap
Color : Black , Beige

 

 

 

 

renoma
POMPIDOU
Slopeslow
POLO SWEATER / 1241009

 

アメリカンキルト×キャップ
私はあまり帽子は被らない方なのですが、意外と“いいじゃん”となったこのキャップ。
浅めでツバが長めの形なので、チャーミングに振れ過ぎない。またハンドキルトならではの温もりのある生地感が、決して地味ではない柄の主張をマイルドにしてくれている。そして被り心地はフワフワ。アメカジはもちろん、カチッとしたジャケットスタイルに合わせるのもおもしろそう。

 

 

着やすさや機能などを優先したものではなく、保守的でもない。
プライスも含めチャレンジングなものかもしれないが、やはりこうした姿勢はポジティブな感情をあたえてくれる。
さすがはLVMH PRIZE 2024のセミファイナリストに選出されているKHOKI。
ファイナルにも選出されますように。

 

 

 

キヨハラ

Posted by:chikaramachi lab.