4月も早いもので下旬に差し掛かろうとしている。
この時期特有の安定しない気候。真夏を彷彿させるような暑い日もあれば、少し肌寒く感じるような日もあったりと、やたらと不安定である。毎年思うが、ホント着る物に迷う時期なのだ。

 

順に春のスタイルを楽しんで、夏のスタイルを楽しむ・・・
春が短くなってきているとはいえ、四季折々のファッションを楽しむのが思わしい。

というわけで今回は春のスタイルにお勧めな”MAN-TLE/SUMMIT SHIRT”なるアイテムをご紹介することにします。

MAN-TLE
SUMMIT SHIRT – canvas / R16S3

 

R16より初お目見えとなる”SUMMIT SHIRT”。
シャツとは名ばかり、こやつはジャケットです。

「HEAVY WEIGHT CLOTHING」 MAN-TLE が掲げるコンセプトにこのようなものがある。
今回ご紹介するのは、そのコンセプトの具現化である。

キンクが選んだのはキャンバス生地。
R2(2回目のコレクション)より、お付き合いのある静岡県の帆布屋さんによる、13ozというまさにヘビーウェイトな厚手のキャンバス生地。通常13ozのキャンバスと聞けば、硬く重い生地をイメージしがちだが、そのイメージとは裏腹に、実際はとてもソフトで思いのほか重くはないのだ。また、防縮加工も施してあるため、手洗い推奨だが、お洗濯も可能。ガシガシ着て、ガシガシ洗って、ガシガシ味出しするのもアリかもしれません。

 

色の提案もブランドの独創性が際立ち、その特徴の一端を担っています。オーストラリアの広大な大地に広がる豊かな自然からインスピレーションを受けた多様なカラーパレットは、他では見ることのできない美しい色彩に溢れているのです。
今回のキャンバス生地は、「Limestone=石灰岩」という色の名。他の一般的なキャンバス生地と比べ、微妙にグレーがかっているような、いないような・・・。おそらく、この色の名は南オーストラリア州南東部の「Limestone Coast」から取ったのであろう。この地域は、石灰岩の堆積が著しいという。

二つ穴のボタンにシートベルトと同じ素材のナイロンテープを通した特徴的なディテールは、マントルではお馴染みの仕様です。これは、空挺部隊のジャケットに採用されていた軍用のパラシュートボタンから着想を得たものであり、糸切れがほとんどなく、極めて丈夫であるため、普段の使用ではまず取れることないというタフな仕様。

一見するとシンプルなパターン構成のように見受けられますが、よくよく見てみると、襟元のディテールは秀逸です。前身頃から首を包み込むようなユニークな作りになっており、初見は殆どの方がノーカラーに見間違えるであろうこのジャケット、、、実は襟があるのです。先述したパターンワークにより、フロントから見た際に襟に見えないというテクニックが施されています。

MAN-TLE
SUMMIT SHIRT – canvas / R16S3

BLACKBIRD
hooded slant shirt / B-003-S02

T.T
TEE SHIRT / LOT. 601

HEUGN
“NATE” MARIN PANTS / Stripe

EMATYTE
Sandal / ART. S 70 B

 

このザックリ感が良い。オーバーサイズのバランスは落ち着きを見せてはいるが、ファッションの流れ云々とは関係なく、MAN-TLEのコレはこれで良い。ザックリ羽織れてざっくり扱う・・・「ザックリ扱う」は怒られそうだが、丁寧にというよりは、ラフにガシガシ着込んで「味」を出していきたいところ。

それぐらいが丁度良いように思う。

最終的にはペンキでも飛ばしたいぐらいだ・・・・。

 

 

イソムラ

Posted by:chikaramachi lab.