JAN-JAN VAN ESSCHE 2025 SPRING SUMMER COLLECTION。
前回ご紹介した「Puzzle」に続き、こちらもご紹介しないわけにはいかない。インドのテキスタイルアーティスト集団“7WEAVES”との協業による「ERI SILK HANDWOVEN」シリーズ。

 

7WEAVES(セブンウィーブス)は、インド北東部アッサム州のロハルガート森林地帯に拠点を置く、持続可能なテキスタイルと衣料品の製造を手がける企業です。2017年にマンダキニ・ゴゴイ氏とリトゥラジ・デワン氏によって設立され、地元の先住民族コミュニティと連携し、伝統的な技術と現代のエシカルファッション市場を結びつける取り組みを行っています 。

 

※画像はイメージです。

エリシルク (Eri Silk) は、インド北東部(特にアッサム州)を中心に生産されるシルクの一種です。一般的なシルクとは異なり、「アヒムサ・シルク(Ahimsa Silk、非暴力のシルク)」とも呼ばれ、環境にも生物にも優しい製法が特徴です。通常のシルク生産では、繭を湯で煮て糸を取り出すため、蚕が中で死んでしまいますが、エリシルクの場合、蛾が自然に繭から出た後に残された繭を集めて糸を紡ぎます。そのため、「非暴力(Ahimsa)」という呼び名が付けられています。

 

※画像はイメージです。

エリシルクは生糸として引き出すことができず、短繊維(ステープルファイバー)であるため、ウールのようにカード掛け(梳き作業)や撚りを強めにして紡ぐ必要があります。この特性が他のシルクとは一線を画し、美しい質感とさまざまな厚みの選択肢を生み出しています。
紡ぎ手はペダル式の紡ぎ車と伝統的なスピンドル(紡錘)技法を併用しています。この技術は母から娘へ代々受け継がれており、あらゆる世代の女性にとって収入を得る手段にもなっています。

 

※画像はイメージです。

糸は職人たちの手によって伝統的な技法で織物へと仕上げられます。これらの技術も紡ぎの工程と同様、世代を超えて受け継がれてきたものです。アッサム地方では、ほとんどの家に織機があり、すべての女性が織り手です。この地域の強いコミュニティ意識が、7WEAVESの活動の中心にあり、織り手たちはこの贅沢な手織り生地を作ることに大きな誇りを持っています。

 

所々に入る節や天然の光沢、そしてクリーミーな自然の白色。エリシルクで織り上げた生地は、ウールのような柔らかい手触りと高い保温性を持ち、さらにコットンのように優れた通気性も兼ね備えています。そのため、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができ、シルクは一年を通して快適に着用できる「自然の高機能素材」とも言われています。また、手織り機を用いることで、機械織りでは難しい自由なデザイン表現が可能になり、職人の創造性を反映させることができる点も、手織りの大きな魅力と言えるでしょう。

 

【JAN-JAN VAN ESSCHE】
ERI SILK HANDWOVEN TUNIC / TUNIC#40

 

【JAN-JAN VAN ESSCHE】
ERI SILK HANDWOVEN SCARF / SCARF#37

【CLASS】
BLACK PERSIMMON NECKLACE / CCFS20UNI A
【JAN-JAN VAN ESSCHE】
ERI SILK HANDWOVEN SCARF / SCARF#37
ERI SILK HANDWOVEN TUNIC / TUNIC#40
LOOSE FIT MESH AJOUR TANK TOP / KNIT#62
【toogood】
THE ACROBAT TROUSER – fine ripstop cotton
【EMATYTE】
Sandals / ART. S 70 B

 

巻物とシャツとのアンサンブルは、価格的には少々贅沢ではありますが、やはり格別な魅力があります。それぞれ単体でも申し分のない存在感を放ちますが、組み合わせることで一層引き立つのではないでしょうか。

ぜひ一度、JAN-JAN VAN ESSCHEが贈る珠玉のシリーズ「ERI SILK HANDWOVEN」を店頭にてご覧ください。一見の価値ありです!

 

 

イソムラ

Posted by:chikaramachi lab.