【TSTS Fall/Winter 2025 Collection Launch Exhibition】にお越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。
 
このイベントのに合わせて用意していたFRINGE EDGE FLEECE SCARFも有難いことに完売。
TSTSが表現する世界観への関心、拡がりを実感した二日間でした。
 
 
改めまして、今シーズンのテーマは「キャンセルカルチャー」。直接的にはSNSを通じて過剰な「正しさ」が求められる今の空気感を、ファッションで問いかけたシーズン。
 
着想源のひとつである映画「トゥルーマン・ショー」では主人公が終盤で完全管理された安全な世界と、リスクを伴う自由の世界へ進むかの選択を迫られます。そのシーンから着想を得て、今季のウェアは黒を基調としたシリアスなムードに。
ディテールにさりげなく潜むマルチカラーは、抑圧の中にも残る「希望の断片」を示しています。
 
 
 

今回の2nd deliveryのアイテムは特にシーズンテーマに沿ったアイテムが揃いましたが、
その中でも僕はこのパーカーが気になります。

SEDITIONARY HOODIE

ご覧の通りフーディーにカラフルなDカン、裾にはナスカンが装飾としてつけられたデザイン。
 
突飛な表現として捉えることは容易ですが、一体何故このデザインになっているのか。
そこを考えてみるとこの洋服の面白さが理解できるのかと思います。
 
忘れてはいけないのは今シーズンのテーマ、現代の「キャンセルカルチャー」について。
現代のSNSでの発言は社会から必要以上に監視され、「正しい」ことから外れた場合には容赦なく断罪される。これによって次第に「自由」な表現は萎縮していくのではないか?という現代社会において、ファッションの世界において決して無視できない問題への問いかけを本コレクションでは表現されています。
 
 
 

当時、セックスピストルズのメンバーがピンクフロイドのTシャツに「I HATE」と記し着用していたことは、実はピンクフロイドのことが嫌いだからという理由ではなくピンクフロイドの高尚さを助長し、持ち上げすぎるメディアに対してのアンチテーゼというエピソード。
そこから転じて、このパーカーについているカラフルなプラスチックパーツは、当時セックス・ピストルズの衣装も手がけていた、パンクファッションの歴史に深く関わるロンドンの伝説的ブティックを連想させるディテールを使っているということです。
その他にもルックで使われていたスパイキーヘア、タータンチェックなどはパンクカルチャーを彷彿とさせる要素。

 
 
 

KIJIMA TAKAYUKI
COTTON OX SOFT HAT / E-003B
LAPIMA
SEBASTIAN
TSTS
SEDITIONARY HOODIE
_J.L-A.L_
DRAAG TROUSERS
F.LLI Giacometti
Slip On Shoes- ANGUILA / FG618

 
 
 

TSTS
SEDITIONARY HOODIE
LEFT RIGHT SHIRT
CLASS
LIGHT OZ DENIM PANTS / CCFA01UNI A

 

パンク感のある表面上のデザインに対して、そのベースはごく普通なシルエットのパーカー。
Dカンとナスカンを連結させたり、Dカンに何かを引っ掛けて装飾にすることも面白そうですね。
 
 
その他のアイテムを見ても、TSTSならではの強いメッセージ性と、これまでとは一線を画すミニマルな表現が際立つコレクションのように思います。
 
是非ご覧にいらしてください。
 
 
サカニシ
 
 
 

Posted by:sakae