酷暑だった今年の夏。
長引いた残暑の影響で、秋冬シーズンのお買い物にも少なからず影響があった方も多いのではないでしょうか。
それでもようやく暑さも落ち着きを見せはじめ、少しずつ秋の気配を感じられるようになってきました。
さて、今回のブログは――。
新作入荷も終盤を迎えつつあるこのタイミングで、今後のお買い物の参考になればと思い、今シーズンに新しく入荷したアイテムやニューブランドについてご紹介していきたい思います。
その中から今回のテーマとして取り上げるのは、今シーズンよりチカラマチラボで新たに展開をスタートした “DECHAMPS(デシャン)”。
パリを拠点に活動する新鋭〈DECHAMPS〉は、カミル・クリングスとミリヤ・セリーヌ・ハンセンによって2023年に設立されました。
ベルギーのファッションスクールで出会った二人は、それぞれ〈CELINE〉〈ISABEL MARANT〉〈HERMÈS〉などのトップメゾンで経験を重ねたのち、パリ・マレ地区にある著名建築家の書庫を改装しアトリエとして構えます。
ブランド名は、カミルの先祖ポール・デシャンが1872年に創業した高級ウール工場「Deschamps & Drouvin」に由来する。150年以上にわたり受け継がれたウール生地の伝統とアーカイヴが、彼らの創作の礎となっています。
アトリエでは、伝統的なテーラリング技術を軸に、構築的なシルエットと自然な身体のラインを融合させた服づくりが行われています。クラシックなメンズワードローブを基点にしながらも、ジェンダーにとらわれない現代的な解釈が特徴。

加えて、ミリヤが手がけるレザーグッズも〈DECHAMPS〉の重要な要素となっています。厳選されたレザーを使用し、テーラリングの要素をレザーアイテムにも取り入れることで、 ブランド全体の美学をさらに際立たせています。
すべてのコレクションは受注生産となり、そのほとんどがパリのアトリエで仕立てられます。
伝統と革新、構築と柔らかさ。 その狭間に生まれるわずかな緊張を、美しい衣服として現代に織り上げる〈DECHAMPS〉。
一線を画すエレガンスを、ぜひ店頭にてご覧ください。
イソムラ






