フランス、パリ。

クラシックな気品と、本物の紳士の装いが今もなお息づく街。

過度に語らず、控えめでありながらも他とは一線を画す存在感。

〈LUTAYS〉のお洋服にもまた、そんな空気が宿っている。

 

本稿では、前回ご紹介した “PROMENADE LONGUE” に続き、もうひとつの逸品 “BRUMAIRE – DEERSKIN” をご覧いただきたいと思います。

 


LUTAYS
BRUMAIRE – DEERSKIN
color : Navy

 

フランス革命時代に着用されていたジレから着想を得た “BRUMAIRE”。
当時のような刺繍や華美な装飾こそないものの、襟の立ち上がりやストレートなカッティングなど、<LUTAYS> が描くフレンチクラシックの解釈はどれも美しく,そして完成されている。

 


表には、前回のブログでご紹介した “PROMENADE LONGUE” の襟やポケットフラップに用いられていたものと同じ、キズひとつない美しい最上級のディアスキンを使用。
もっちりと柔らかく、肌に吸いつくような質感が特徴です。
ネイビーのディアスキンは、ノーブルな空気をまといながらも、鹿革特有のシボ感がもたらす野性味によって、静かな力強さを感じさせます。

裏地には贅沢にも総シルクのライニングを配し、着用した瞬間から滑らかに身体を包み込みます。
着るほどに馴染み、艶を深めていく―天然素材ならではの豊かな経年変化が愉しめます。

 

 


首に沿うように緩やかな弧を描く襟のトップライン。
立ち上がりの角度や,縫い代の厚みにいたるまで綿密に設計された構造が、自然と首元に吸い付くような立体感を生み出しています。

 

 


裁ちのない一枚革で仕立てられた後身頃には、伸びやかなフォルムが生まれます。
肩甲骨の動きにしなやかに追従することで、着用時の張りを軽減。
構造としての合理性と、見た目の美しさが心地よく調和している。

 

LUTAYS
CABILLOU BERET / WOOL – GREEN
BRUMAIRE – DEERSKIN
PROMENADE – COATING WOOL
LE LYS
CLASSIC PRINT TIE
HUSBANDS
CLASSIC COLLAR SHIRT – COTTON POPLIN
BLACKBIRD
CATTLEMAN DENIM PANT / B-006-P04
F.LLI GIACOMETTI
ZIP UP BOOTS – VELVINA SUEDE / FG598

 

シャツやニットの上から羽織るだけで、スタイルが締まり,ジャケットやコートのインナーに差せば、着こなしに深みが生まれる。軽やかさと重厚さ、そのどちらもを内包した”BRUMAIRE”は,季節をまたいで楽しんでいただけるベスト。

 

時代の輪郭をなぞりながら、今という瞬間に必要なかたちを描き出す。
古い時代の服がもつ誠実さと、ロマンティックなムード。
そこに〈LUTAYS〉の解釈が加わることで、フレンチクラシックがモダンに再構築されている。
〈BRUMAIRE〉は、その象徴ともいえる一点ではないだろうか。

 

クラシックな気品と、本物の紳士の装い、そして素材の息づかいを、ぜひ感じてほしい。

 

 

今週もありがとうございました。

 

 

 

 

イソムラ

ベルギー人のジャン-バティスト・ロソーによって2020年に設立されたフレンチクラシックスタイルを提案するブランド【LUTAYS/リュテス】。

今は無きパリを代表するメゾン【ARNYS/アルニス】の表現するフレンチエレガンスに抱いた憧憬を胸に『オートクチュールの技術を背景として、究極のメンズカジュアルジャケットを作る』というブランドコンセプトを掲げています。

フランスで長年培われたオートクチュールの技術をもとに手作業とミシンワークのバランスをとりながら繊細に仕立て上げられたそれは、サビルローを代表とするイギリスの質実を重んじるテーラリングや、それに影響を受けながらも工芸的とも言える手仕事を駆使して軽さと色気を表現したイタリアのサルトリア仕立てとは、一線を画したもの。

フランスの、ひいてはヨーロッパの、品格と矜持を感じさせる本当に美しい服。

 

 

 

 

Posted by:chikaramachi lab.