日中は暑い日が続きますね。
そろそろ半袖、短パンを解禁された方も多いのでは?
今回はこちらのブランドからそんなアイテムをピックアップしてご紹介します。
WISLOM(ウィズロム)
Y’s for livingやMHLなど長年に渡り多くのブランドの企画・デザインに携わりキャリアを積み上げた藤内裕司氏が手がけるWISLOMは、都市での生活を根底に置き、日常的でユーティリティー性の高いスタイルを意識しつつも、ギアとしての機能をモダンに落とし込んだアイテムを展開。
唯一無二のテキスタイルを開発、提供することを生業とし、自身のアトリエを『LAB(研究室)』と呼ぶほどその研究意欲は凄まじく、素材にまつわる特性や可能性を常に探究しています。
また、織物がタテ糸とヨコ糸の組み合わせによって様々な表情を生み出すように、企画者と機屋、縫製工場、パタンナーなど、衣服を形成する上で欠かせないパート(単糸)が織り交ぜ合うことで生まれる相対性を反映した商品開発を目指しており、デザイナーである藤内の頭文字 “WISTERIA”(植物の藤)と、“LOOM”(織物を織る・機屋”)という由縁を持った意味を織り交ぜた造語からなるブランド名にもその想いが込められています。
FRANCESC (SHORT SLEEVE SH) – POPLIN CHECK (HIGH DENSITY COTTON)
Color : Beige , Charcoal
BRUYNE (SHORT TROUSERS) – POPLIN CHECK (HIGH DENSITY COTTON)
Color : Beige , Charcoal
まず特筆すべきは生地で、エジプト綿、スーピマ綿と並び世界三大高級コットンと呼ばれるトルファン綿を使用した別注糸を高密度に打ち込んだ平織り生地は、しなやかさがありながらもハリとコシを合わせ持つのが特徴です。
どれくらいハリがあるかというと、上の画像のようにハンガーに掛けた状態で袖がピンと立っちゃうくらい笑。
また画像ではもちろん伝わらないのですが、生地はとても薄くペーパーライクなので、暑い時期もドライで快適です。
また柄も魅力です。
細かなハウンドトゥースにウィンドウペンが組み合わさったパターンですが、英国的伝統柄になりすぎない配色がポイント。ウール生地ではなくこのような細番手の綿糸で作られると柄もしっかり表れますし、色艶も新鮮に映ります。
そして元々アウターのみのブランドとしてスタートしたブランドらしい、動きやすい立体的なパターンも特徴的なディテールです。
シャツは袖ぐりがとても広く取られていながらもパターンのうまさで着用したときには脇下がごろつかず、運動性も確保されます。
パンツは股下が一枚生地で切り替えられており、180度しっかり開脚できるアウトドアものに見られるような仕様です。これにより、はき心地に余裕がありながらも腰回りがスッキリ見えます。
シェル系ではないコットン素材の生地で、シームテープなどの防水仕様になっていなくても、パーツには止水ジッパーをチョイスする。こんなところがWISLOMらしさで、パッカリングの表情からもローテクとハイテクのミックス加減が楽しめます。
古き良きものづくりをきちんと理解した上で生地からデザインし、それだけにとどまらず服としてできあがるプロダクトもオリジナリティのある現代的なデザインで表現するWISLOM。その豊富な知識と経験、優れた感性から生み出されるアイテムを是非チェックしてください!
ホソエ