手仕事を基本とするインド製シャツブランド【PERIOD FEATURES】。
クリエイティブディレクターである津村将勝氏が55歳の時に訪れたインドで出会った美しい手織りの生地に魅せられたのがきっかけで【PERIOD FEATURES】は誕生しました。
伝統的な手織り物の産地であるウエストベンガル地方、その中の小さな手織り村で、ゆっくりと流れる時間の中、大切に大切に織られている素敵な生地達。
糸をつむぎ、
染め、
糸を張り、
織る、
すべてが完全なる手仕事で行われます。
一枚の生地を織り上げるのに要する期間は時に数ヶ月にも及び、その生地を手作業にて裁断、そして丁寧に柄合わせをして縫製するという、全工程がアナログな手法で行われています。
本日は、今季私が購入したアイテムの中でも特に気に入っているこのシャツをご紹介します。
マルチカラーのシャツを作るのは津村氏の念願だったようで、試行錯誤を重ね、数年の歳月を要してやっと完成した自信作だそうです。この津村氏の配色センスのよさも【PERIOD FEATURES】のシャツの魅力の一つです。
インドの人達にこの配色のとおり生産してもらうようにコントロールをすることが、非常に大変だったとか。長年インドに通い、現地の人たちと仕事をされてきたからこそできたことかもしれません。
鮮やかな配色ばかりに目がいきがちですが、このマルチカラーシャツを実現させたブランドらしい細かな仕事もしっかりと施されています。
このシャツはラダーステッチという布と布に隙間を入れてつなぎ合わせる技術で作られています。手縫いが支流であった19世紀には、可動域が広がり動きやすさを求めた女性の下着に多く使われました。
その技術のシャツへの応用は、ミシンが使われています。布と布の間に厚紙を挟んで一緒に縫い込み、厚紙を取り外し平らにすれば厚紙分が隙間となってラダーステッチとして出来上がります。
手縫いと比べると手間は短縮されますが、それでも多くの時間と職人の技術によって作られています。
裏を見ていただくと、つなぎ合わされた生地の端をほつれてこないように丁寧に折りたたまれ縫われているのがわかります。
これによって一枚のシャツを作るのに多くの縫製が必要となりますが、仕上がりの美しさは格別です。
生地は向こう側が透けるほど細い糸で甘く織られているので、これからの暑い時期も涼しく着ていただけます。むしろこういったものを羽織っていたほうが、肌を日差しから守ってくれるので快適ですよ。
私は普段このシャツをこんな感じで合わせて着ています。
ラスタカラーというわけではないですが、赤黄緑などの色が入ると自然とイメージが沸いてきたので古着のブーツカットのパンツと合わせてこういったスタイルをしています。
純粋なラスタカラーじゃないのでモダンに見せてくれるのが気に入っているポイントでもあります。
このセットアップのインナーとして着ることも多いです!
ちらっと見えた時の色が最高なんです。
店頭に少しだけ在庫がありますので、気になる方は是非ご覧にいらしてください。
シバタ