皆様はトレッキングブーツと聞くと何を思い浮かべますでしょうか。
アウトドア、登山、アメカジ、・・・この言葉だけだといかにも男臭い印象が先行する気がします。
履き始めるまでは個人的にファッションアイテムとして受け入れることさえ無意識のうちにしてこなかったアイテムでしたが、今やすっかり虜になっている靴を今回はご紹介させていただきます。

MARMOLADA
Trekking Boots – MAROKID / FG583
Trekking Boots – SUPERBUCK / FG583
 
イタリア北部ドミテロのシューズメーカーによるオリジナルブランド『F.LLI Giacometti』。同地ではトレッキング、クライミングブーツを手掛けるシューズメーカーがいくつか存在していたが、その伝統を継承したのが『MARMOLADA(イタリア領アルプス最高峰の名前)』のトレッキングシューズである。

 
昨年シバタよりこちらのブログで細かくご説明させていただいていますが、1年経った今、私なりの視点で改めてご紹介いたします。
このモデルが新型として世に放たれてから一年、KINKのスタイリングのベースとなってくれているこの靴は、並んでいる他のアイテムやお客様の目にも随分と慣れ親しんできた頃かと・・・
特にシバタは着用率が高く、夏にはショーツ×ブーツ、この秋冬にもショーツ×レギンス&ハイソックス×ブーツの合わせが鉄板になっています。
私が普段愛用している”FG105”も形は違えどこの手の靴、意外とどのようなスタイルにも合うことは身に染みて感じてます。
 
 
今年も継続で同じレザーでオーダーをし、欠けていたサイズが揃いました。

モノを単体で見ると高い甲、つま先のボリュームから力強い印象を受けますが、シャープな木型を採用することにより受け入れやすくなります。
革の艶感からどこかエキゾチックな雰囲気も感じ取れます。
 
もう一種類。スーパーバックを使用したこちらは色味含め、より本格的なトレッキングブーツに近い印象。
このアイテムこそ物自体の”匂い”が強いので単体で見るよりも、お持ちのアイテムと合わせる想像をしてみてください。
案外、なんでもいけちゃうという懐の深さを感じられるはずです。

本格トレッキングブーツに用いられるノルべジェーゼ製法によるステッチが存在感抜群です。
普段使いするアイテムとしてオーバースペックなこちらの技法も、デザインとしては欠かせないディテールです。クラフトマンシップを感じさせてくれますね。

ソールにはイタリアのソールメーカー『St.Moritz社』のラバーソールを採用。
本格的なトレッキングブーツにも使われるソールで、重厚感のある見た目とは裏腹に軽く、柔軟な点も嬉しいです。
 
 
昨年夏から約1年半ほど履き続けているシバタの私物との比較です。

かなりエイジングしていますね。
ゴートレザーは雨や雪にも強く、足馴染みも早いのでハードに履き込んでいただいても安心です。
使い込むことによって全体的履きジワが入り、愛着が湧いてきます。
私たちはこうして年中履き倒しています(笑)
 
 
私はスエードの方のブーツを今日の私服と合わせてみました。



普段から古着もよく着る私ですが、そんなスタイルの日の足元は高確率でブーツ。
朝、履く靴に困った時に選んで間違いがないのはMARMOLADAのトレッキングブーツです。
この日も”CLASS”のベストに古着のスラックスとかなりラフなスタイルで出勤していましたが、この靴を履くだけでなんとなく気が引き締まります。欲しい・・


シバタは今日もこの靴を履いていて、”NICHOLAS DALEY”のキルトにトレッキングブーツに合わせていました。
”GR10K”のテクニカルなベストとのような違和感のある組み合わせスタイルもブーツを履けばバランス良くスタイリングできそうですね。
 
 
ここまでは登山靴をどうファッションに落とし込むかというような内容になってしましましたが、
F.LLI Giacometti / MARMOLADAはあくまでも登山靴のオマージュラインであり、正真正銘のファッションアイテムです。
機能性、ファッション性、クオリティ、どれをとっても一流です。
もちろん革靴に慣れ親しんでいる方、革靴に抵抗のある方、着たい服があるけどイマイチどう合わせれば良いかわからないという方。きっとこのブーツが新しいファッションの楽しみ方を教えてくれるはずです。
 
是非、店頭でお試しください。
 
 

サカニシ

Posted by:sakae