kink

大変お待たせいたしました。
コロナの影響で大幅に入荷が遅れておりましたBYBORREですが、オーダー分のコレクションがようやく揃いました。

7度目のコレクションとなるEdition 7では、先駆的なテキスタイルの開発研究から得られるイノベーションを紹介しており、オランダのアーティスト、Jeroen Erosie(ヨルム・エルジー)とのコラボレーションにより、糸や衣服を新しいアート作品に変え、それぞれのピースにラインやグラフィックを編み込んでいます。このコラボレーションは、BYBORREのオープンソースのTextile　Development Kitを使用して、アーティストがダイナミックな作品を制作することの可能性を示しています。また、Jeroen Erosieのアートワークに倣いEdition 7は、タール、錆、鉄鉱石、銅、鉛、オイリーブルーといったインダストリアルな雰囲気と無骨で素朴なムードを組み合わせた色調になっています。そしてもう一つ、先駆的なテキスタイルとして新しいニットタイプのWAFFLEが登場。kink higashisakuraで展開しているモデルではWEIGHTMAP SWEATER 、の一部に使用されています。今回もウールマークカンパニーとのパートナーシップによる上質なメリノウールを使用したモデルもございます。

入荷商品のご紹介の前に、まずはBYBORREの最大の特徴である革新的な生地の説明をさせていただきます。

3D
ニッティング生地自体が3層構造となっており、表面と裏面の間にシンサレート(ポリエステルフィルヤーンなど)を入れている生地。表面と裏面の表情は全くことなり、裏面の糸を表面に出すことでそれ自体が柄となって表現できる特殊素材です。裏面を表面に、その逆もまた然りで、どういったニッティング方式にするかを全てプログラミングで計算して生地を作成します。間のシンサレートに熱を加えることでシンサレートが膨らみ、ボコボコとした独特な生地感となります。この膨らみもまた、綿密なプログラミングで計算するため、どんな柄や文字もニッティングで全てを表現できます。シンサレートの量も自由に調整することで、立体構造を作成することが可能。また、3層の生地の全てを後から合わせるわけではなく、ホールガーメントとして1枚の生地として出力されるのも特徴の一つです。

AO3
「Attachment Only 3 Layer」見た目に反してに意外な手触りと重さのある緻密な3層の編地で、構造上は「3D Knit」と同様。AO3では表と裏の層の間で完全に圧縮されたポリエステルフィルヤーンを使用しており、驚くべき密度とニット布のドレープになります。表面、裏面、色、グラフィック、糸の選定、充填密度はすべてAO3TMの技術により完全にコントロールすることが可能で、ダブルフェイスの生地のような雰囲気となります。

AO2
AO3の2レイヤーバージョンです。基本的な構造はAO3と同じですが、AO3から2層目のポリエステル素材をヤーン状にしたものを省いたものがAO2となります。軽さとしなやかさがありながらも2レイヤーにすることにより、強度が増しています。また、両面で全く異なる表情や色使いをすることで、両面を表面として使用することができ、こちらもダブルフェイス生地のような見え方・使い方が可能となります。

WAFFLE
ミリタリーウェアで使用されるサーマルTシャツなどに使われていることで知られているワッフル生地。表面に凹凸をつけることによって、空気の層をつくり暖かさをキープできます。BYBORRE Knittingの新たな仲間として、このワッフル生地をEdition7で発表し様々な製品に使用しています。

それでは簡単に入荷したモデルをご紹介いたします。使用している生地名とあわせてご覧ください＾＾

P-TYPE JACKET – 3D
Color : Tar / Rust
Price : ￥116,000 + tax