今日は私が実際に購入し、気に入って着用しているcantateのLinen Chambray Shirtをご紹介させていただきます。
今回のブログでは、3ヶ月ほど着用し洗濯を何度か繰り返した私の私物で撮影をしていますので、新品のものとはまた違った見え方でご覧いただけると思います。
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コットンをインディゴ染めした糸とリネンの組み合わせのシャンブレー生地というのは見かけますが、リネン100%のものはあまり目にすることはありませんでした。
それはシャンブレーの生地に使われるインディゴ染めの糸は、ロープ染色という染色方法で染められることが多く、あくまで綿糸に用いられるのが一般的。糸自体が伸縮しにくい性質を持つリネンに対しては不向きとされていたからです。しかし技術が向上したことによって、ついにリネン100%の生地が出来上がりました。
ロープ染色といえば、着こむほど出てくる色落ちが大きな魅力です。デニムなどが想像しやすいですが、それは綿糸での話、リネンの色落ちはどのようになるのか楽しみです。
生地をアップで見てみると、綿とは違ったリネンのムラ感や光沢感が良くわかります。
何度か洗いを繰り返しているので、若干生地が毛羽立ってきているのも見て取ることができます。
もちろん生地だけではなく、細かなディテールにもcantateらしいこだわりが詰まっています。
シャツの印象を決める重要な襟は、ビンテージライクになりすぎないように、ロングポイントカラーに。現代的な印象で、タイドアップもしやすいようになっています。
ドレスシャツ並みの運針数や、整った美しいカラカンなど細部のステッチワークまでこだわって作られています。
前回のシャンブレーシャツから引き続きこのディテールが採用されています。
手首の返しにストレスがないようアールを描いて成形されたカフスの裏に、補強のために複数本の芯止ステッチが入れられています。ステッチはすべて袖口の形状に合わせたラインを描くように丁寧に縫われています。着こんだ後に表側にアタリも出てくるはずです。
フロントはボタンダウンシャツなどに多く見かける、乗せ前立てという手のかかるディテールで作られます。
乗せ前立てとは、別に用意した布をチューブ状にして乗せ、生地を折り込みながら縫う方法です。ラッパという金具をミシンに付け、昔ながらのチェーンステッチ。それも一本の太い糸に見えるほど、細かな運針で縫われています。
文字で書くのは簡単ですが、この仕様で作ろうと思うとものすごく手間がかかります。
どのミシンで、どのラッパを使うかまでわからないと正しいパターンは引けないので、パターンの状態でミリ単位の調節が入ります。
さらに折り込みながらということは、指先でかなり細かな調節をして、細心の注意を払いながらでないとこれだけきれいにはできません。
職人技が光る見事な仕様です。
背中にはギャザーが入っています。
動きやすさを確保するだけではなく、長く着こむことでこの部分にアタリが出てきてもかっこいいと思います。
今回はサイズ感が若干ゆったりとし、着丈が長くなっています。
それを活かしたタックインスタイルもいいですし、ラフにブラウスのように着るのもオススメです。
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RICHFIELD
F.LLI Giacometti
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THE FHITWEAL BRAND
ENGINEERED GARMENTS
Ghruka Shorts – 6.5oz Flat Twill
F.LLI Giacometti
伝統的なワークシャツというアイテムに、cantateならではのオリジナリティーが加えられ、妥協を一切することなく作りこまれたアイテムです。
是非ご覧にいらしてください。
シバタ