今回のブログも今シーズンより新しく取り扱いをはじめたブランドをご紹介いたします。
コリゥは、イタリアで19世紀から引き継がれる3つの家業「革職人」、「鞄職人」、「金属細工師」により、ハンドメイドで作られるレザーバッグブランドで今シーズンがファーストコレクションとなります。
History of 3 families
Leather
革職人の家族は、4世代前からレザービジネスを営んでおり、曽祖父はナポリで事業をはじめました。そして、彼の子供たちは皆、レザービジネスを引き継いできています。家具を作る人もいれば、革小物を作る人もいれば、革の鞣しをする人もいます。その中で蓄えられた、革の伝統と知識は、世代から世代へと引き継がれています。
Craft man
鞄職人のアトリエは、南イタリアの小さな都市に拠点を置いています。彼の父親は60年代にローマでバッグアトリエをはじめました。アトリエはイタリアのメゾンブランドから注文を受けていました。 90年代の終わりに、巨大なメゾンはミラノに近い工場を統一することを決めましたが、彼らは南イタリアに留まり、現在の拠点となっている小さな都市に移動することを決めました。職人の技術とスキルが子供たちに伝えられています。
Metal
南イタリアでは、Metalo Battuta(メタロバツゥタ)という手作りの金属の伝統があります。金属細工師は、純粋な真鍮を使用して、使用時に美しい経年変化をもたらすアクセサリーを作ります。
SELLA – CALF
TRACOLLA L. – CALF
どちらのデザインもイタリアの昔の配達員が使っていたポストマンバッグがモチーフ。
使用しているカーフレザーは、イタリアに1000年前から伝わる植物の渋だけで皮を鞣し、それに油脂をたっぷり加えて味わい深い風合に仕上げる伝統的な革づくりの製法によるもの。いわゆるバケッタレザーです。ライニングには薄くロウ引きされたリネン素材の生地があしらわれており、金具はピュアブラスを使用しています。
TOTO ANELLO – BUFALO SOFT
留め具の役割を持つリング型のパーツが特徴のブランドシグネチャーモデル。
使用しているレザーは、本来20ミリ以上の厚みがある固く重厚なバッファローレザーを、その魅力であるシボ感、テクスチャー感を残しつつベジタブルタンニンで柔らかく鞣したレアレザーです。
LITTLE CROSS BODY – BUFALO SOFT
TOTO ANELLOと同じバッファローソフトレザーを使用した小振りのボディーバッグ。小振りながらもレザーが無骨な表情ですので男性でも使いやすく、またストラップの長さが調節可能で、さまざまな持ち方ができます。
デザイン性が高いとかデザインに特徴があるという類のものではなく、革の美しさ、職人による丁寧なつくり、金属細工師によるピュアブラスパーツ、それぞれが特徴であり、素朴で古典的なデザインながら奥深さと存在感のある佇まいは、南イタリアの地で大切に長く引き継がれてきた伝統があるからこそ。
長い時間を共にできる時代を超越したバッグとしておすすめでございます。
キヨハラ