気温が30℃を超える日が続いていますが、気候的にはすでに秋という感じですね。
私はこの時季になると、レザーが着たくなります。
近年はレザーという素材自体にトレンド感があり、さまざまなブランドからレザーアイテムがリリースされていますが、やっぱりこのブランドのレザーアイテムは特別です。

KAMALA LEATHER JACKET
Color : Rooibos
Price : ¥394,000 (tax inc.)
まず目を引くのは、この鮮やかな赤のグレインカーフレザー。
華やかで色気のある色彩。人を選ぶカラーリングであることは間違いありませんが、黒などのベーシックカラーを作らず、この色一本で勝負しているところに、Wales Bonnerのこだわりやブランドの背景を感じます。




なぜこのカラーリングなのか。デザインを見ていくと、自然と納得がいきます。
大きめの襟、短めの着丈、そしてテーラードジャケットのように美しい仕立て。
これらのディテールからは、クラシックな要素を感じます。そこに赤のレザーを組み合わせることで、より華やかで存在感のある一着に仕上がっている。
個人的には、マイルス・デイヴィスのような、70年代の黒人ジャズミュージシャンが着ている姿をイメージしました。
今シーズンのテーマにジョン・コルトレーンの『Meditations』が含まれていることからも、音楽やそこにまつわる文化とのつながりを感じることができます。





Wales Bonnerというブランドについて考えるとき、私はいつも、洋服を単なる服のかたちとしてではなく、その背景にある文化や歴史、そこから生まれる人物像まで含めて捉えているブランドだと感じます。
ヨーロッパのテーラリングやスポーツウェア、アフロ・アトランティックの文化。
異なるルーツを持つものをただ並べるのではなく、そこに独自の解釈を加えながら、ひとつのワードローブへとまとめていく。
今シーズンのコレクションでも、実用性と官能性、スポーツとテーラリングといった異なる要素の対話が、ひとつのテーマになっています。
Wales Bonnerが面白いのは、こうした異なる要素をひとつの服の中に共存させているところです。
伝統的な衣服が持つ品格と、日常着としての気軽さ。スポーツウェアの機能的な背景と、テーラリングに見られる身体への意識。
それらは必ずしも相反するものではなく、組み合わせ方によって新しいバランスを生み出すことができる。
このレザージャケットも、そうした考え方の延長線上にあるように感じます。

私も本日の格好に羽織ってみました。
やっぱりWales Bonnerのレザーは別格です。
シバタ